9日・10日と演奏会づけで、とっても気持ちの良い休日を過ごしちゃいました。
というわけで、予想外に続いているこの企画いってみましょう。
気ままにクラシック
最近ネタがなくなるとこの企画やってるんじゃないかって?
そ、そ、そ、そそそそそそそ そんなことないよぅ!(←激しく動揺)
今日は「正体不明な曲」にしましょう。
カッチーニ作曲:『アヴェ マリア』 です。
アヴェマリアっていうのは聖母マリア様をたたえる祈りのことで、多くの作曲者が曲をつけています。有名なのはバッハ/グノーとシューベルトですね。これはみなさん絶対聞いたことがあるハズ。
しかーし!!
私のイチバンのお気に入りはこのカッチーニのアヴェマリアです。最近では松雪泰子さんが出演している化粧品のCMで流れていました。
なぜこの曲が「正体不明」なのかというと・・・
作曲者カッチーニは1500年代半ばから1600年代前半までに活躍した人なのですが、彼が作曲したとされるこのアヴェマリアが世に知れ渡ったのは、なんと1990年代になってから。つまり、つい最近になって有名になったんです。
この間、録音資料等は一切出ていません。300年以上も一体どこに埋もれていたのでしょうね?
そして曲自体も、この時代(ルネサンス後期からバロック前期)のものにしては不自然なところがあります。
1つめは、普通アヴェマリアには聖母マリア様を称える歌詞がついているものなんですが、カッチーニの曲の歌詞はただ「アヴェマリア... アヴェマリア...」と繰り返すだけ。最後に「アーメン」で終わり。
2つめは、曲調。5度進行のスケールワイズとなっています。といってもわからないと思いますので簡単に説明すると、ベース音が5こずつはなれた音で構成されています。コードでいうと・・・
ソ(Gm)-ド(Cm7)-ファ(F7)-シ(B♭M7)-ミ(E♭M7)-ラ(Am7-5)-レ(D7)
となります。エレクトーンやギターをやる人はわかるよね。これはジャズの有名な曲『枯葉』と同じコード進行。でもこの時代にジャズなんてないし・・・
このため、この曲はカッチーニがつくったのではなく、最近の人が彼の名前を使って作曲したものではないか?と言われています。
ま、なんでもいいじゃん! いい曲なんだから!! (ハイ終了。)
残念ながらこの曲は図書館には入っていませんでした・・・。でも今入れてもらえれようリクエストしていますので、入ったらお知らせしますね。
それまで待てないという方はCDショップでお買い求めください。「オペラ」とか「声楽」のコーナーにいけばあると思います。オススメは「スラヴァ」というカウンターテナー歌手のもの。
カウンターテナーっていうのは男性で女性パートのアルトの声域を歌うことのできる歌手のこと。日本では「もののけ姫」のテーマ曲を歌った米良美一さんが有名ですね。男声ならではのファルセット(裏声)が独特の雰囲気を演出していますよ。
ぜひ聞いてみてください!
(小徳)